小林執筆の総説が出版されました。

論文名-ゲノムが不安定化するとなぜ寿命が縮むのか?-テロメアとrDNAの役割を中心に-
著者-小林 武彦
掲載誌-Genes to Cells
内容-ヒト早期老化症(早老症)の原因遺伝子はゲノムの修復に関わる遺伝子であることが十数年前に判明しました。またヒト以外の生物でもゲノムが不安定化する(壊れやすくなる)と寿命が短縮することが知られています。しかしそのメカニズムは未だ不明です。筆者はゲノム中でも特に安定性が低いリボソームRNA反復遺伝子とテロメアが、その謎を解く鍵を握っていると考えています。

原題:How does genome instability affect lifespan?: roles of rDNA and telomeres.
Kobayashi T. Genes Cells. 2011, 16:617-24. (近日中にオープンアクセスになります)