11月6日(土)秋葉原コンベンションホールにて恒例の遺伝研公開講演会を開催いたします。
11月6日(土)秋葉原コンベンションホールにて恒例の遺伝研公開講演会を開催いたします。詳しくは公開講演会ホームページ https://www.leaveanest.com/nig/をご覧下さい。大学院説明会も同時開催致します。 お近くの方は是非どうぞ。
Indian Institute of Technology(IIT, Kanpur)からの体験留学生 (学 部3年生)が修了式を迎えました。
Indian Institute of of Technology(IIT, Kanpur)からの体験留学生 (学 部3年生)が修了式を迎えました。 遺伝子の増幅機構を10週間みっちり勉強し ました(担当 飯田)。
九州大学大学大学院薬学研究科にて集中講義を行いました(小林)
タイトルは「ゲノムの安定性と細胞老化、癌化」
Ide et al., (2010) Science 327, 693-696. がFaculty of 1000 Biologyの「Exceptional」論文に選ばれました。
Faculty of 1000 Biologyは世界中の研究機関で利用されている論文評価システムで、最新の論文の中から優れたものを推薦するサイトです。当該論文に対する推薦文は、以下のサイトより閲覧できます。
当研究室によりリボソームRNA遺伝子のコピー数の謎が解明されました
タイトル:大過剰に存在するリボソームRNA遺伝子のコピーはゲノムの安定性の維持に重要である。
掲載誌:Science vol.327, p693-696 (2010)
論文名:「Abundance of ribosomal RNA gene copies maintains genome integrity」
著者名:井手 聖、宮崎 隆明、真木 寿治、小林 武彦
論文の要約:
遺伝子は通常1細胞あたり1コピーのみ存在するが、中にはコピーを増やし転写産物量を増大させている遺伝子もある。それらは増幅遺伝子と呼ばれ、同一遺伝子が染色体上あるいは染色体外に多数存在する。増幅遺伝子の代表格は、リボソームRNA遺伝子というリボソーム中に存在するRNAをコードする遺伝子で、真核細胞では数百~数千コピーが巨大な反復遺伝子群を染色体上に形成している。リボソームは細胞の全タンパク質の約80%を占めており、その骨格を作るリボソームRNAの遺伝子も1つでは足らず多数必要となる。しかし不思議なことに、その膨大なコピーの半数以上は転写されておらず、なぜこのような「働かない」余分なコピーが存在するのか長年の謎であった。今回我々はこの「働かないコピー」の役割について、それらはDNAにできた傷を修復するための足場となり、リボソームRNA遺伝子及びゲノム全体の安定性の維持に重要な役割を担っていることを解明した。(本研究は奈良先端大学院大学 真木 寿治教授との共同研究です)
原題:
Ide, S., Miyazaki, T., Maki, H., and Kobayashi, T. (2010). Abundance of ribosomal RNA gene copies maintains genome integrity.Science 327, 693-696.
DOI: 10.1126/science.1179044
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/327/5966/693
掲載新聞、紹介記事等:
2月16日朝日新聞朝刊
2月 科学新聞
nature reviews Mol.Cell Biol., vol.11, p160-
米国メディア 「The Scientists」
http://www.the-scientist.com/blog/display/57135/
JST 「Science Portal」 トップニュースhttp://scienceportal.jp/news/daily/1002/1002051.html
Current Biology 20, R368-R370.