和多田江理子(M2)、長谷川耀(M2)が、Young Best Poster賞を受賞

平成30年9月19−21日に行われた日本遺伝学会第90回大会(奈良)において、
M2の和多田江理子(右)が「老化に伴いリボソームRNA遺伝子のコピー数は増加する」,
同じくM2の長谷川耀(左)が「カシス抽出液は出芽酵母のrDNAを安定化させ、分裂寿命を延長する」
という演題でYoung Best Poster賞を受賞しました。

Young Best Poster賞を受賞

佐々木真理子助教がBest Poster賞を受賞

佐々木真理子助教が、2018年7月22日から27日まで香港にて開催されたGordon Research Conference Genomic Instabilityにおいて以下のタイトルでBest Poster賞を受賞しました。
A replisome component Ctf4 suppresses end resection of DNA double-strand breaks at arrested replication forks
Mariko Sasaki and Takehiko Kobayashi

小林武彦教授が遺伝学振興会奨励賞を受賞

小林教授が、静岡県浜松市にある公益財団法人遠州頌徳会 遺伝学振興会より、遺伝学奨励賞を受賞致しました。
この賞は遺伝学の健全な発展を目的として1976年から授与されています。
小林教授はゲノムの安定性と細胞老化の関係を解明し、その研究業績が高く評価され今回の受賞となりました。
遺伝学奨励賞を受賞

DNA複製阻害時に機能する新しいDNA修復機構の発見に関する論文がMol Cell誌に掲載されました。

発表雑誌 Molecular Cell(2017年5月18日発行)

論文タイトル:Ctf4 prevents genome rearrangements by suppressing DNA double-strand break formation and its end resection at arrested replication forks
著者:Mariko Sasaki and Takehiko Kobayashi
DOI番号:10.1016/j.molcel.2017.04.020
<要旨> 私たちの体は、数十兆個もの細胞からできています。たった一つの受精卵からこれだけの数の細胞を作り出すためには、遺伝情報を担うDNAを複製によって正しくコピーしそれを娘細胞に受け渡すことが大切です。DNA複製の途中でトラブル(停止)が起きると、DNAの切断(DNA二本鎖切断)が引き起こされ、遺伝情報が壊れることにより、がんや多くの疾患の原因となるゲノムの異常を引き起こします。しかし、これまでこの切断されたDNAを修復するメカニズムはよく分かっていませんでした。  今回佐々木真理子助教と小林武彦教授は、複製時に形成されるDNAの切断とその修復の過程を直接観察する実験系を確立しました。この実験系を用いて様々な因子の関与を検証した結果、Ctf4というDNA複製をになうタンパク質の1つが、DNAの切断の修復に必要であることが明らかになりました。  切断されたDNAの修復がうまくいかないとゲノムの異常を引き起こし、老化やがんの原因となります。本研究成果は、細胞の老化やがん化がなぜおこるのかを解明する重要な手がかりになると考えられます。

<成果についての報道>

5月19日 日本経済新聞電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP445116_W7A510C1000000/

5月24日 日経産業新聞

6月12日ライフサイエンス新着論文レビュー

http://first.lifesciencedb.jp/?s=佐々木真理子

小林教授の本「寿命はなぜ決まっているのかー長生き遺伝子のヒミツー」が岩波ジュニア新書から出版されました

小林武彦教授の本が岩波ジュニア新書から出版されました。
タイトル:寿命はなぜ決まっているのかー長生き遺伝子のヒミツー
内容:なぜヒトには寿命があるのだろう?なぜ生き物は種類によって寿命が違うのだろう?こんな疑問を誰でも一度は持ったことがあると思います。実はその謎を解くカギは遺伝子にあります。中学生から大人まで、誰が読んでも楽しめるように遺伝の仕組みや寿命を決める遺伝子の働きについてわかりやすく解説しています。2016年2月20日より全国の書店にて発売。
https://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/1602/500824.html

小林教授編集の書籍「ゲノムを司るインターメア:非コードDNAの新たな展開」が化学同人 から出版されました

小林教授編集の書籍「ゲノムを司るインターメア:非コードDNAの新たな展開」が化学同人 から出版されました。
小林教授が代表を務める新学術領域「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」のメンバーが中心となり最新の成果をわかりやすく解説総説集です。遺伝子の制御から個体の進化まで、非コードDNA領域が持つ多様な機能を斬新な切り口で紹介しています。
化学同人へのURLは、以下です。 http://www.kagakudojin.co.jp/book/b212396.html

インターメア

第19回分生研シンポジウムの開催について 「生き物の寿命は何が決めるのか?」

日時:2014年12月19日(金)13時30分~18時10分(18時30分より懇親会
内容:講演およびパネルディスカッション
場所:東大本郷キャンパス、武田ホール
主催:東京大学分子細胞生物学研究所、 (財公団)応用微生物・分子細胞生物学研究奨励会
*参加費無料、事前登録不要(どなたでも参加できます)
問い合わせ:03-5841-0756(中川)

DNA複製、組換え、修復(3R)に関する国際会議を遺伝研国際シンポジウムと共催で行います。

http://3r2014.com/

開催日時:2014年11月17-21日
場所:御殿場高原ホテル 
参加人数:約200名(海外招待講演者23名、その他海外からの参加者約50名)
共催:東京大学分子細胞生物学研究所国際シンポジウム2014
後援:文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究
「ゲノム普遍的制御」代表・花岡 文雄
「ゲノムアダプテーション」代表・篠原 彰
「非コードDNA」代表・小林 武彦
「クロマチン動構造」代表・胡桃坂 仁志